建具とは、部屋の仕切りや外部との仕切りに用いる、開け閉めすることのできる可能性の障子・襖・窓・戸などの総称です。(大辞林より)

現代ではその建具の素材や機能も時代と共に大きく変化し、多様化されるようになりました。

また、日本の建具は世界でも評価されています。

 

室内の木製建具はフラッシュが普及しています

芯材を組んだものに両面合板(片面の場合もある)貼ったものを通称フラッシュと呼んでいます。室内の木製建具の半分以上はフラッシュと言っても良いぐらい普及されたものですが、デザインは自由で部屋の表情に大きくかかわってきます。表面の化粧材には、プリントから天然木練付合板まで多種類さまざまなものが選べます。

以下に簡単なものを挙げます。

 

シナ合板

 

 

天然木ツキ板合板

メラミン化粧板

プリント合板

シート合板

ポリ合板

白っぽい天然木合板です。主に塗装下地に使われていますが、選材して木の目を生かした塗装で仕上げることも多く見られています。設計の方が好む素材です。

天然木を0.1mm程度にスライスしたものが下地合板の上に貼ってあります。

メラミン樹脂で厚0.8mm~1.2mm位の合成樹脂で出来た化粧板。

プリントされた強化紙に貼られた化粧合板。

オレフィンシートの貼られた化粧合板。

プリントされた紙を貼ったあとポリエステル樹脂をコーディングしてある合板。


襖は大きく分けて2種類あります

襖は大きく分けて2種類、縁付と太鼓貼とがあります。
一般的なものは縁付、天袋・茶室などには太鼓が使われることが多いようです。

また縁には塗縁と木地縁(木素地のもの)があり、木地にはスプールス、杉などが多く使われています。

 

塗縁は現在はカシューがほとんどで本漆のものは特注となり大変高価になります。
塗縁の色は一般的にうるみ(こけ茶)黒、がほとんどでつや消しは特注になります。
その他に目白、目起しなどがありますが最近ではほとんど見られません。

 

襖紙も越前発祥の鳥の子紙(鳥の子にも本鳥の子、上新鳥の子、新鳥の子、手漉き、機械漉き、とあります)、京唐紙と呼ばれるもの、江戸時代から伝わる版木を使用して手摺りの高価なものと多種あります。

引手にも数10円から数万円までありうんちくが繰り広げられます。赤坂の清水商店などが有名です。